目次
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』には、その扉あるいは裏表紙に常に「『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』に発表された全てのテクストは、 出典を明記しなくても、自由に転載、翻訳、翻案することができる」と書かれている。しかし、シチュアシオニストにとってこの銘記は、ブルジョワ的私有概念 を無視した、運動に資する「海賊出版」を自由に行ってくれという意味であり、資本主義システムに嬉々として組み込まれた大出版社がこれを利用することに対 しては、彼らは「事実行為」によってあくまでも闘うという態度を貫いた。(……)したがって、本書もまた「出典を明記しなくても、自由に転載、翻訳、翻案 することができる」。そのようにして本書が活用されることを願う(日本語版『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』木下誠氏による「あとがき」より)。
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『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第1号(1958年6月)
- 訳者改題 シュルレアリスムの苦い勝利
- 訳者改題 響きと怒り
- 訳者改題 何を読むための自由? くだらないもの。
- 新しい操作技術の管理のための闘い
- 訳者改題 映画とともに、映画に反して
- 遊びのシチュアシオニスト的定義試論
- 状況の構築のための予備的諸問題
- 定義
- 新しい都市計画のための理論定式
- 文化革命に関するテーゼ
- 訳者改題 シチュアシオニストとオートメーション
- 無益な寛大さはごめんだ
- インターナショナル・ニュース
- 訳者改題 あるフランスの内乱
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第2号(1958年12月)
- すべてに劣る思い出
- 訳者改題 「コブラ」の仲間たちとは何か、また彼らは何を代表しているか
- 訳者改題 不在とその飾り立て役
- 訳者改題 革命的知識人の総崩れ
- おぼろげな転機
- シチュアシオニスト情報
- 訳者改題 レ・アールの心理地理学的描写の試み
- 訳者改題 漂流の理論
- われわれの手段と今後の展望について
- インターナショナル・ニュース
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第3号(1959年12月)
- 訳者改題 芸術の消滅の意味
- 訳者改題 アラン・レネ以降の映画
- 訳者改題 否定としての、また予兆としての転用
- 訳者改題 1950年代末の統一的都市計画
- シチュアシオニスト情報
- ミュンヒェンでのSI第3回大会
- ミュンヒェンでのSI第3回大会 付属資料
- SIオランダ・セクション第1声明
- 訳者改題 工業絵画と応用可能な統一的芸術に関する講話
- 交通に関するシチュアシオニストの立場
- 訳者改題 もう1つの生活のためのもう1つの都市
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第4号(1960年6月)
- 訳者改題 自由時間の使い方について
- 訳者改題 迷宮としての世界(ディー・ヴェルト・アルス・ラビリント)
- 訳者改題 契機の理論と状況の構築
- 訳者改題 パリ陥落
- 綱領の素描
- シチュアシオニスト情報
- 訳者改題 経済の終焉と芸術の実現
- イスラエルにおいて文化革命を開始するための指示
- 訳者改題 黄色地帯の描写
- 訳者改題 独自性と偉大性(イズーの体系(システム)について)
- いくつかの解釈の間違いについて
- ギャングランドと哲学
- マニフェスト
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第5号(1960年12月)
- 冒険
- 訳者改題 真実の時
- シチュアシオニストのフロンティア
- シチュアシオニスト情報
- 訳者改題 ロンドンでのSI第4回大会
- 資料
- 演劇ユニット『誰でもない人とそれ以外の人々』への序文
- 訳者改題 開かれた創造とその敵1,2,3,4
- シュバイヒャーへの返答
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第6号 (1961年8月)
- 訳者改題 武装のための教育
- 訳者改題 都市計画の批判>
- 訳者改題 ふたたび、解体について
- 無条件の防衛
- 訳者改題 統一的都市計画事務局の基本綱領
- 訳者改題 日常生活の意識的変更のパースペクティヴ
- 文化における社会的抑圧について
- 訳者改題 パタフィジック、形成途上の宗教
- 都市計画に反対する論評
- シチュアシオニスト情報
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第7号 (1962年4月)
- 訳者改題 冬眠の地政学
- 訳者改題 悪しき日々は終わるだろう
- SIの役割
- 優先的コミュニケーション
- 訳者改題 イェーテボリでのSI第5回大会
- 訳者改題 当たり前の基礎事実1,2
- 訳者改題 サンセット大通り
- 次の段階
- シチュアシオニスト情報
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第8号 (1963年1月))
- 訳者改題 自然の支配、イデオロギーと階級
- 訳者改題 存在の前衛(アヴァンギャルド)
- 訳者改題 いくつかの国にみられる反シチュアシオニスト作戦
- 訳者改題 王さまのすべての家来(オール・ザ・キングズ・メン)
- SIは君たちにそれをはっきりと言っていた!
- 定義
- 当たり前の基礎事実3、4
- 訳者改題 世界転覆の技術
- 『シチュアシオニスト革命(シチュアシオニスティスク・レヴォリューション)』誌の紹介
- 構築された状況における反復と新しさ
- シチュアシオニスト・インターナショナル反−情宜局
- 噂の選集
- シチュアシオニスト情報
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第9号 (1964年8月))
- 今、SI
- 訳者改題 われわれの語る世界 1,2,3
- 質問表
- 純正ムース
- 最も長い月日(63年2月−64年7月)
- 訳者改題 遠方からの手紙
- 社会実験芸術センターのアンケートに対する回答
- 訳者改題 サイバネティクス研究者との往復書簡
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第10号 (1966年3月)
- 訳者改題 スペクタクル=商品経済の衰退と崩壊
- 訳者改題 アルジェリアにおける階級闘争
- SIとラナースにおける一連の事件
- 訳者改題 スペインの労働者評議会の綱領に関する論考
- 1世代のための展望
- 物象化の基本的構造
- 問題提起も問題性もなきいくつかの理論的問題について
- 訳者改題 アルジェリアと万国の革命派へのアピール
- 囚われの言葉(シチュアシオニスト辞典への序文)
- 訳者改題 疎外について ──いくつかの具体的側面の検討
- 植民地化されたコミュニケーション
- 文化的警察的余暇
- ゴダールの役割
- 解体と回収
- 死後の生連合持株会社
- 「自由時間」の包装
- 類廃の生産
- 自殺の舞台装置(デコール)と観衆
- 細分化された結果のアバンチュール
- 1965年政治年鑑──やりそこなった行為の選集
- 遊びの今日的手段と今日的目的
- 反映としての『ル・モンド』
- 言葉とその使用人(続き)
- SIを理解しないために
- 対話のイデオロギー
- 2冊の本とその著者について
- スペクタクルの予備軍
- 用途なきいくつかの探究
- 歴史家ルフェーヴル
- ある愚か者の言葉
- 職業的反逆者、証明書と適性
- 「社会主義かプラネットか」
- 絶対自由主義者ダニエル・ゲランのアルジェリア
- 疎外に抗するドムナック
- SIの出版物について
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第11号 (1967年10月)
- 訳者改題 中国におけるイデオロギーの発火点
- 訳者改題 2つの地域戦争
- 訳者改題 ストラスブールのスキャンダルにおけるわれわれの目的と方法
- 訳者改題 シチュアシオニストと政治および芸術に反対する新しい行動形態
- 実践的真理を目的とすること
- 低開発国での革命についての世論の誤りを修正するのに役立つ貢献
- 訳者改題 完成した分離
- SIについて最近下された判決選
- 理論の実践
- 偽物
- 第7回大会
- 革命組織に関する最小限の定義
- 最近の除名
- アクセロスが弟子を見つけた時
- 容易に予見できるいくつかの拒否
- あるモラリスト
- UGACとその民衆
- 前号への6つの追加事項
- 書店の貧困
- SIの金
- われわれの普及について
- 2冊のシチユアシオニスト理論書について
- ICOを読む
- CNTにおける裏切りについての詳細
- 『オランダにおける反乱と回収』訳者解題
- オランダにおける反乱と回収
- FAの分裂
- 『アルザス・イデオロギー』訳者解題
- アルザス・イデオロギー
『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第12号 (1969年9月)
- 訳者改題 一つの時代の始まり 1
- 官僚主義権力内部での改革と反改革
- どのように人はシチュアシオニストの本を理解しないか
- 判決選──SIに関して支配的な動機別に分類された
- 訳者改題 評議会と評議会主義組織に関する前提
- 訳者改題 文明人への勧告──一般化された自主管理に関連して
- 権力の時間の中での空間の征服
- 理論の実践
- 黒ジャンパーの不良たちはいかにして政治化したか
- 偽物(続き)
- 「シチュアシオニスト」とは何か?
- 最近の除名
- ヴィエネの本への追加事項
- スペインに関する覚書
- 何人かの反-シチュアシオニストの際立って卑劣で不器用な策謀
- あるマスペロ化
- 歴史家メトロン
- 大いなるトリックの常連たち
- 度を越した勧誘員たち
- 何がICO〔労働者情報通信〕に嘘をつかせるのか?
- エリートと遅滞
- SIと金(続きと終わり)
- 回収されたい者が回収される
- 偽物(続き)
- 「シチュアシオニスト」とは何か?
- 最近の除名
- ヴィエネの本への追加事項
- シャルル・フーリエの帰還
- 鎮圧について
- 告知
- ナントについて
- SIの歴史はもっと後に書かれるだろう
- われわれの普及について
- 映画と革命
- SI第8回大会
- SIと金(続きと終わり)
付録資料
- 訳者改題 アンテルナシオナル・レトリスト (『レトリスト・インターナショナル』機関紙 1〜3号 1952年)
- 訳者改題 ポトラッチ 1 (『レトリスト・インターナショナル』機関紙)
- 訳者改題 ポトラッチ 2 (『レトリスト・インターナショナル』機関紙 12〜22号 1954−1955)
- ポトラッチ 第12号
- ポトラッチ 第13号
- ポトラッチ 第14号
- ポトラッチ 第15号
- ポトラッチ 第16号
- ポトラッチ 第17号
- ポトラッチ 第18号
- ポトラッチ 第19号
- ポトラッチ 第20号
- ポトラッチ 第21号
- ポトラッチ 第22号
- 訳者改題 ポトラッチ 3 (『レトリスト・インターナショナル』機関紙 23〜30号 1955−1959)
- 訳者改題 状況の構築とシチュアシオニスト・インターナショナル潮流の組織・行動条件に関する報告 (『シチュアシオニスト・インターナショナル』設立のための内部文書 (1957) by ギー・ドゥボール)
- 都市地理学批判序説 (『裸の唇』第6号(1955)by ギー・ドゥボール)
- 転用の使用法 (『裸の唇』第8号(1956)by ギー・ドゥボール ジル・J・ヴォルマン)
- アルバ綱領 (『ポトラッチ』第27号 (1956))
- イマジニスト・バウハウス結成のための覚書 (『形態のために』by アスガー・ヨルン)
- 起源と統一への道 (『形態のために』by アスガー・ヨルン)
- 訳者改題 統一的革命綱領の定義に向けた予備作業 ( by P・カンジュエール、ギー・ドゥボール(1960))
- 訳者改題 芸術の革命的評価のために ( by ギー・ドゥボール(1961))
- 訳者改題 シチュアシオニストと政治および芸術における新しい行動形態 ( by ギー・ドゥボール(1963))
- 訳者改題 資料
- sIにとっての組織問題(1968年4月)
- ある編集者との往復書簡
解説
- いま現在の運動へつらなるラディカリズム (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第1巻解説 by 小倉利丸)
- サルトル、ガタリ、シチュアシオニスト…………状況の変奏 (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第1巻解説 by 杉村昌昭)
- 「転用」としての闘争………シチュアシオニストと68年 (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第1巻解説 by 木下誠)
- 新たな状況を構築するアクティヴなアートは可能なのか (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第2巻解説 by コリン・コバヤシ)
- 破壊と実現 ───ギー・ドゥボールと平岡正明、そしてフランツ・ファノン (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第2巻解説 by 平井玄)
- ドゥボールの死について (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第2巻「あとがき」より by 木下誠)
- 西ドイツのシチュアシオニストたち (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第3巻解説 by 池田浩士)
- 都市計画の幻想 (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第3巻解説 by 布野修司)
- 空間の政治学に向けて ──シチュアシオニスト、アウトノミアからレオンカヴァッロヘ (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第3巻解説 by 伊藤公雄)
- シチュアシオニストを斜めから見ること (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第4巻解説 by 上野俊哉)
- 男の「遊び」と女の労働 ──フェミニズムから見たシチュアシオニスト (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第4巻解説 by 伊田久美子)
- 同時的体験の時代──堀田善衛の想い出に── (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第5巻解説 by 栗原幸夫)
- 〈ここ〉と〈よそ〉──シチュアシオニストと第三世界の革命 (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第5巻解説 by 鵜飼 哲)
- ポスト・フォーディズムのもとで革命に忠実であるために──非生産的労働をめぐる覚え書き (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第6巻解説 by 田崎英明)
- 祝祭、スペクタクル、日常文化の政治学 (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第6巻解説 by 吉見俊哉)
- あとがき (『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』第6巻解説 by 木下誠)
映像資料
- 『サドのための叫び』 (ギー・ドゥボールによる転用映画 1952年)
- 『かなり短い時間単位内での何人かの人物の通過について』 (ギー・ドゥボールによる転用映画 1959年)
- 『分離の批判』 (ギー・ドゥボールによる転用映画 1961年)
- 『スペクタクルの社会』 (ギー・ドゥボールによる転用映画 1973年)
- 『映画『スペクタクルの社会』に関してこれまでになされた毀誉褒貶相半ばする全評価に対する反駁』 (ギー・ドゥボールによる転用映画 1975年)
- 『われわれは夜に彷徨い歩こう、そしてすべてが火で焼き尽くされんことを(イン・ギルム・イムス・ノクテ・エト・コンスミムール・イグニ)』 (ギー・ドゥボールによる転用映画 1978年)
- 『涎と永遠についての概論』 (イジドール・イズーによるレトリスム映画 1951年)
- 『映画はもう始まったか?』 (モーリス・ルメートルによるレトリスム映画 1951年)
その他の関連資料
- 『スペクタクルの社会』を読む (『はやしのブログ』 はやしさん、待ってるぜ!)
- フランスにおける叛乱の省察 ( 米国人シチュアシオニストのケン=クナップによる二〇〇六年二月〜四月のフランス反CPE叛乱の論考 )
- フランスの2006年暴動における落書き
- コンスタントのニューバビロンと1960年代の建築界との相互関係 ( 日本建築学会大会学術講演梗要集 by 南後由和 ) PDFで読む
- シチュアシオニストの活動とその意義 ( 日本建築学会大会学術講演梗概集 by 三浦丈典 ) <PDFで読む
- スペクタクル支配とメディア文化 ( by 亘明志 ) PDFで読む
- ドゥボール著『スペクタクルの社会』 スペクタクル社会に亀裂をつくるために ( by 栗原幸夫 )
- アートとアクティヴィズムのあいだ───あるいは新しい抵抗運動の領野について ( by 高祖岩三郎 雑誌『VOL03』巻頭言 )
- 秘密言語の共同体──スペクタクルの社会におけるドゥポールの闘争の戦略 ( by 木下誠 雑誌『現代思想』2000年 5月号 )
- 悪名を継ぐ ( by 上野俊哉 雑誌『現代思想』2000年 5月号 )
- スペクタクルを盲目にする ( by 木下誠 )
- 歴史の思考の最期――ギー・ドゥボールとシチュアシオニストの映画 ( by ジャン=フランソワ・ロジェ )
- A Scanner darkly 統合されたスペクタクルと秘密の支配 ( by 酒井隆史 )
- 社会に介入するアート ──シチュアシオ二ストの実験とボイスの「社会彫刻」 ( by 小倉利丸 )
- 『スペクタクルの社会』訳者解題 付「シチュアシオニスト・インタナショナル」の歴史 ( by 木下誠 )
- 病んだ惑星 ( by ギー・ドゥボール )
リンク集
- 参考文献
- S.I.Archives(英語サイト)
- ケン=ナップ BUREAU OF PUBLIC SECRETS(英語サイト)
- Situationist International Online(英語サイト)
- Guy Debord libcom.org(英語サイト)
- UbuWeb Sound Guy Debord(英語サイト)
- Guy Debord and the Situationists(英語サイト)
- situationist international -DADA and Radical Art(英語サイト)
- ハキム・ベイ T.A.Z. (一時的自律ゾーン)
- 粉川哲夫のポリモーファス・スペイス
- VOL ZINE
- イルコモンズのふた。
- IN THE STUDIO:佐藤守弘の講義情報
- 『全−生活論』 篠原雅武