ポトラッチ14

レトリスト・インターナショナル・フランス・グループ情報誌 ─── 月刊

1954年11月30日

一般方針

 レトリスト・インターナショナルは生の情熱的な構造を打ち立てることを自らに提起している。われわれは、魅力的な状況を挑発するのに適したさまざまな行動様式とさまざまなかたちの装飾、建築、都市計画、コミュニケーションを実験している。
 これこそ、われわれと他の多くの者たちとのあいだで常に交わされてきた論争の主題であるが、それらの者は結局は取るに足らない者たちである。というのも、われわれには彼らの仕組みも、その仕組みの時代遅れのさまもよく分かっているからだ。
 われわれが担っているイデオロギー的反対派の役割は、歴史的条件によって必然的に産みだされたものである。多少とも明晰な意識をもってそれを活用し、現段階でその義務とその限界を知ることができるのは、ただわれわれだけである。
 われわれにとって好ましい集団的構築は、その最終的発展段階においても、ブルジョワ社会とその生産物と道徳的価値の分配とが消滅した後にしか可能ではない。
 われわれは、このブルジョワ社会の快楽の概念を批判し、それを完全に覆すとともに、大衆の革命的行動に役に立つスローガンをもたらすことによって、この社会を廃墟と化すことに貢献するだろう。

『ポトラッチ』 のために

ミシェル・べルンシュタイン、M・ダフ、ヴェラ、ジル・J・ヴォルマン

〔中略〕

1954年の要約

 大都市は、われわれが漂流と呼ぶ気晴らしに格好の場所である。漂流とは、目的なく移動するための技術である。それは、生の舞台装置の影響の上に成り立っている。
 どの家も美しい。建築は情熱を掻き立てるものにならねばならない。これより制限されたかたちでの建築の企てはわれわれの考察の対象にはならないだろう。
 新しい都市計画は、幸いにも不可避的に訪れる経済的もしくは社会的大変動と切り離すことはできない。1つの時代の革命的要求は、その時代が幸福について作り上げる観念と深く関わっている。余暇を活用することは、それゆえ、冗談などではないのである。
 肝心なことは新しい遊びを発明することだということを、今一度言っておこう。

G=E・ドゥボール、ジャック・フィヨン

『ポトラッチ』編集長 ムハンマド・ダフ

パリ5区、モンターニュ=ジュニュヴィエーヴ街32番地