文化革命のための綱領

1

 文化の問題、すなわち、結局のところ、文化を日常生活へと統合する問題は現在の社会を転覆する必要性と不即不離である。社会的かつ政治的な革命をしても、それだけでは不十分である、もし、このような変容に伴って、文化において同一の質的転倒が起き、革命によって創造される社会主義社会を、資本主義社会のアンチテーゼではもはやなく全体性の社会主義の表現であるような高次の段階の社会へと導いていくのでなければ。


2

 過去におけるいかなる文化革命も、芸術家に課せられた社会的諸条件と不可分であった。資本主義は、本来であれば現実的な生活実践であるはずのものに代わって、そうした社会的条件を生活様式あるいは余暇様式と偽って採用することにより、文化からこのような社会的条件を切り離して今日に至っている。技術と文化の間のこの偽りの二元性から、文明についての偽りの統一的なヴィジョンが生まれたのである。いかなる政治的かつ社会的な革命も、その未来と現在は何よりもまず、経済的疎外よりも根が深く根絶しがたいこの第2の疎外を自覚するか否かにかかっている。
 プロレタリアートが自らの手で革命を行わないまま、マルクスによって指定された歴史的役割を引き受けないまま、消え失せてしまいかねないように、文化革命も、何よりもまず今世紀の最も重要な革命的任務を、すなわち、技術それ自身によって技術的環境を消失させるという任務を、自身に指定しなければ、「パブリック・リレーション」と今後、呼ぶのがふさわしいものに対してますます依存を強めることにしかなりかねない。

アンドレ・フランカン

 (フランカンの第1のテーゼは上に発表したアピールの第2節を修正したものである。第2のテーゼは同アピールの第5節と第6節を取り替えたものである。)